B’zは歌えるはずもない!【ミックスボイスを知らない頃の話⑤】

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B’zは歌えるはずもない!

2006年

ある日、会社の同僚である堀さんがカラオケ好きの私に紹介したい人がいるとのこと。今度、その人を一緒に連れてカラオケに行かないかと誘われました。その知り合いは歌が超絶に上手いんだと言います。なんとB’zを上手に歌うのだと…

B’zを歌うことがどんなに難しいことかは分かっていたつもりです。1度だけですがB’zのライブへ参戦しました。稲葉さんのハイトーンと声量には圧巻です。

曲によってはhiC~hiDの高さの音がバンバン出てきますよね。私には高すぎてもちろん挑戦しようとも思いません…

カラオケの当日、堀さんの知人の竹田さんと言う方がやってきました。身長は170cm程で痩せている印象です。軽く挨拶を済ませ室内へ入ると、まずは私がミスチルの『Everything(It’s you)』を歌います。なんだかやたらと緊張してしまったのを覚えています。

そして竹田さんの番。当時、新曲であったB’zの『SPLASH!』を歌っ下さいました。唖然としました。まるで稲葉さんがそこで歌っているかのようです。とにかく稲葉さんそっくりの歌声で完璧に歌い上げたのでした。テレビで見るB’z軍団の誰よりも上手いだろうと思います。

何者なんだこの人は…

聞くところによると一般の会社員とのことでしたが、プロ歌手を目指し歌のオーディションを受けたりしたこともあると話して下さいました。

私はもう歌わなくて大丈夫なので、とにかく竹田さんの歌を聴かせてほしいとお願いしました。と言うかこんなプロ並みに上手い竹田さんの前で歌えやしません。

B’zの『衝動』や『Liar! Liar!』などを歌ってくれたのですがとにかくレベルが、次元が違うのです。

何より驚いたのがシャウトの部分です。高さにしてhiG辺りの声でしょうか。驚きすぎて言葉が出ませんでした。更には浜崎あゆみやMISAなどの女性歌手の曲をも上手に歌うのです。もちろん原曲キーで。もう意味がわかりませんでした。

一般人にこんなとんでもない人がいるんんだ…

同時に自分の歌のレベルの低さにかなり落ち込みます。

低い歌なら上手に歌えていると思っていた自分が恥ずかしくなりました…

そして、こんなに歌の上手い竹田さんであってもオーディションでは不合格だったと言うのでしょうか?そこについては詳しく聞いたわけではありませんが、普通に会社勤めをしていることからしてそうなのだろう。

プロの歌手を心から尊敬するのでした。

魔法のミドルボイス?

2007年

この頃になるとインターネットに触れる機会が多くなりました。父親が仕事に利用しているパソコンを時々利用させてもらうのです。

ドラマ『電車男』の影響だったのでしょうか、ある日2ちゃんねるの掲示板を覗いていました。歌やカラオケに関するページを見ていた時に、このようなスレッドが目に飛び込んできたのです。

【お前らが地声と言ってるhiB以上の声は息漏れを最大限に抑えた裏声】

正確にはこんな長いスレッドタイトルではなかったと思いますが、だいたいこんな感じだったと思います。なにか大発見をしたような気持ちになったのを覚えています。

息漏れを抑えた裏声って何だよいったい…

また別のページでは「ロックボーカリストのシャウトは裏声である。」みたいなことが書かれてあったのです。この情報に私は衝撃を受けました。B’zの稲葉さんだって、X JAPANのToshiさんだって、地声でシャウトしていると思っていました。というか当時の私には地声にしか聞こえません。

当時の私の認識では声は2種類のみです。地声裏声か。それ以外にありませんでした。私は今まで地声で高い声を出そうと、無理をして発生し喉を酷使してきました。それで喉が強くなると思っていたからです。しかし限界を感じていました…数年間、自分なりに発声練習してきたものの、地声でhiAの高さすら安定して出せないままでした。ハイトーンボイスが出せるのは、元々そのような特別な声帯を持った一部の人間だけなのだろうと諦めかけていたのです。

きっと私の知らない発声方法があるんだ!漠然とですがそう思いました。それからはネットを使い、高い声の出し方について徹底的に調べるようになりました。

そんな中で『ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト 養成術』という本の存在を知ることになるのです。

ここに自分の求めているもの、高い声の出し方の答えがきっとあるはず。そう思ったた私はこの本を購入しました。下がその本です。

“歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術(CD付き)

CDが付いており厚さが1.5㎝程でしょうか。

著者はロジャー・ラヴという外国の方です。

本書によると、この方は25年以上にわたり、アメリカのトップアーティストのボーカルコーチを務めてあります。16歳のときにコーチしたビーチ・ボーイズを皮切りに、ジャクソンズ、マッチボックス20、エミネム、シカゴパパ・ローチ、クリスティーナ・アギレラ、リサ・マリー、プレスリーなど、ジャンルや世代を超えたそうそうたるミュージシャンがクライアントであるそうです。

期待に胸を躍らせページをめくります。

前書きに始まり読み進めると【❝歌うこと❞を諦めないで!】の文言。「あなたがどんな過去を背負っていようとも、過去に何度歌う事に失敗していたとしても、もう一度チャンスにかけてみて下さい。」このような一文がありました。

私はこの言葉に勇気をもらいました。

続いて呼吸法についての記述があります。

そして35ページ目からミドルボイスと言う聞いたことのない言葉が現れます。

他にもチェストボイスヘッドボイスの言葉も。この2つについては、それまで私の呼んでいた地声と裏声のことだろうと分かりましたが、ミドルボイスとは?

この本によるとミドルボイスは男性の場合下の写真の音域に必要となるとのこと。

私が安定して出せないと苦労していたhiAの高さはこのミドルボイスの音域に当てはまっていたわけです。

地声で高い声を出そうと音が高くなるにつれて喉に力を入れ呼気を強めるのは間違いであり、mid2F辺りの音からはミドルボイスという声に移行しなければならないとの説明が書かれてありました。

そうか!今までの発声方法はきっと根本的に間違いだったんだ!このミドルボイスが使えれば、今まで無理だと諦めていた高い歌にも挑戦できるのかもしれない。まさに魔法のミドルボイスといっても過言ではありません。

本の説明をしっかりと読み、CDの先生によるお手本の発声を何度も何度も真似て練習しました。

そしてある時、自分でもビックリするような声が出た瞬間があったのです。CDのお手本に近い声質。今まで自分の口からは出たことのなかった響き。明らかにこれがミドルボイスだと確信しました。

後日、竹田さんに聞きました。「竹田さんはミドルボイスで歌っているんですか?」

竹田さんはキョトンとした様子で「ミドルボイスって何?」

今思えば竹田さんの歌には間違いなくミドルボイス(ミックスボイス)が使われていたのですが、使っている本人にはそんな意識はなかったのでしょう。正しい発声ができていればおのずとミックスボイスが出せるようになるとの情報も聞いたことがあります。

そうです。高い声を出そうと呼気を強め喉に力を入れてしまうのは大きな間違いだったのです。私は何年もの間、喉に負担のかかるおかしな発声を続けてしまっていたのです。

目指すべきは喉に負担のない正しい発声なのです。

以上、ミックスボイスを知らない頃の話でした。

ミドルボイスそしてミックスボイスについて

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